富山県といえば、日本海を漁場にした漁業やコシヒカリに代表される稲作が盛んなことでも有名なところです。他にも、日本国内では1位を誇るチューリップの球根数や第3位の医薬品生産額など、複数の産業において稼ぐ力を持つ自治体の1つです。
とりわけ、県庁所在地である富山市は人口数40万を抱える都市として、富山県の経済や行政における中心的な役割を担っています。先述したとおり、コシヒカリやホタルイカに代表されるような第一次産業が盛んなことに加えて、東証一部に上場を果たした大手医薬品メーカーや機械メーカーも本社も構えるなど、富山県には多くの企業も進出していることで知られています。
東京や大阪などの首都圏と比較すれば、その数は少ないかもしれませんが、雇用の受け皿となる企業の数が多いことも富山県が転職先として選ばれる理由といえるでしょう。2018年に発表された厚生労働省による「賃金構造基本統計調査」によれば、富山県で働く人の男女合わせた平均年収はおよそ427万円です。
全国平均の約420万円を僅かながら上回っていることがわかります。数多くある地方エリアの中でも、富山県が経済的に恵まれていると評される理由かもしれません。
転職市場においても富山県は注目されており、知名度の高い企業や今後の発展が見込まれるベンチャー企業が出している求人には多くの転職希望者の応募が殺到することになるでしょう。転職希望者の増加により、元々県内で活動する中小企業にも関心の目が向けられるなど思わぬ効果も出てきています。